イジワル社長は溺愛旦那様!?

(思ってました!)


力強く何度もうなずくと、湊は指で夕妃の頬にかかる髪をかき分けながら、ささやいた。


「違うよ。俺たち夫婦になるんだから、これから先、ずっと毎晩同じベッドで眠るんだ」


(ず……ずっと……?)


湊の言葉は甘く、夕妃の体にしびれるように広がっていく。


「……もしかして夕妃は、ひとりで寝たい?」


湊の切れ長の瞳がきらりと輝いた。

夕妃は反射的に首を振る。

それを見て湊はクスッと笑い、さらに顔を近づける。


「じゃあ俺と寝たいんだ」


(ねねねね、寝たいって……!)


そういう意味じゃないのかもしれないが、そういう意味かもしれない。
湊の言葉遊びなのだろうが、いちいち心臓に悪い。


(はああぁぁ……! どうしよう、どういう反応をしたらいいのかわからない!)


夕妃は顔を真っ赤にして、結局逃げるようにうつむいてしまう。
すると湊はそんな夕妃の体をやすやすと抱き寄せて、耳元でささやいた。


「ほんと、いちいち反応が可愛いから、つい虐めたくなるな……。ごめん。機嫌を直して、顔を上げて。キスしてあげるから」


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