イジワル社長は溺愛旦那様!?
今までどれだけ夜を一緒に過ごしても、湊は夕妃の着ているものを脱がせたことはなかった。
「あっ……」
肌に直接触れるひんやりした空気に、恥ずかしさから慌てて湊の手をとめようとすると、湊は笑って首を振った。
「いや?」
嫌ははずがない。
湊にされることなら、どんなことでも嬉しい。だけど恥ずかしいのは別で、心臓が破裂しそうになってしまう。
「……恥ずかしい……」
「わかった。じゃあ全部は外さない」
いくつかボタンが止まった状態で手をとめると、湊はそのまま、手のひらをパジャマのの下から滑り込ませた。
(み……湊さんに、触られている……)
湊の大きな手が胸のふくらみを包み込み、指先が敏感なところに触れる。
(どうしよう……気持ちよすぎて、死にそう……)
昔から痴漢にあいやすかった。きっと自分がおとなしそうで声をあげられないタイプだったからだとは思うが、それから男性が苦手になって、避けてきた。
子供の頃のように、なんとなくでも、恋をしたいなんて思わなくなっていた。
なのにこんなに人を好きになって、もっと触れられたいと思うなんて――。
「……夕妃。どうして声を押し殺すの」
湊が熱っぽい声でささやく。
「夕妃が気持ちよさそうだと、俺は嬉しいよ」