雪と初恋
いつも別れるときは「また、明日」。
金曜日は「また、月曜日」。

次会う日を必ず約束するようにそういっていた。

なのに今日は、「じゃあ、また」。

何故?
何故、あんな話をした今日に限って?
たまたま、なのか?

不安で仕方ないけれど、僕はましろの携帯番号を知らない。
そもそも、ましろが携帯を持っていたかどうかさえ、知らない。
家だって、狭い村の中なのにどこに住んでいるか知らない。

……僕は、ましろのことを、なにひとつ、知らないのだ。


翌朝。
ましろはバス停にいなかった。

一限目が始まっても、ましろは学校にこなかった。

午後になって、緊急ホームルームが行われた。

……ましろが、死んだ。

村はずれの休耕田に、雪に埋もれて倒れていたらしい。
発見されたときには、既に冷たくなっていた、と。
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