Be Girl-翼のゆくえ-
「そういえば近いうちにヤらせてやるよって、セイヤが言ってた気がすんだけど」

「マジ?詳しく教えろよ」

「あの女どもまとめて呼び出すから、あとはお前ら好きにしろって言ってたんだよなぁ」

「なんだよそれ。大事なトコはちゃんと覚えとけよ。お前やっぱ、もう脳みそかなり溶けてんじゃん」

「いや、でもこいつ、ヤッた女のスペックだけは完璧に記憶してるんだけどな」

「ほら、この間の女いたじゃん。足と顔の悪い女」

「アレね。アレは燃えたねぇ。ムダに気だけは強いブタだったし」

「こいつ、ヤリながら、あの女の黒子の数なんて数えてやがんの。後で聞いて鳥肌立ったっつーの」



ユキは今にも飛びかかりそうになる気持ちを抑えながら、その場を離れた。

ユキの心と体に刻まれた深いキズは、また大きく開いた。

それと同時に、セイヤとその仲間への復讐を改めて誓った。

もはやそれしか、このキズの痛みを和らげる方法は無いだろうから。

そしてユキは、このまま引き下がることなく、真っ向から彼らとの戦いを決めたのだった……
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