Be Girl-翼のゆくえ-
「私は絶対に、あいつらを許さない。そしてもちろん、アナタ達も」

ユキのその言葉は重く、私たちはそれ返す事ができなかった。

「私は私の正義のために、この話をアナタ達にした。だからってハルカを含めたアナタ達がどうなろうと知った事じゃないから」

そう言ってユキは私たちに背を向け、チャイムが鳴り響く教室の中に消えていった。

私たちは一言も言葉が出ず、チャイムの音に動かされ、ユキの後姿についていく事しかできなかった。

まるで感情も何も持たない機械のように……

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