Be Girl-翼のゆくえ-
騒がしい教室が少しずつ寂しく冷たい教室へと変わるまで、無言で立ち尽くしているだけだった。

今何を考え、どうすればイイのかわからない。

天井の蛍光灯の光が随分と目立っている。

外はもう随分と暗い……


ブルブルブル……

その時、私のケータイが鳴った。

『着信 セイヤ』

その文字を見た瞬間、ナナミは私のケータイを取り上げ、通話ボタンを押した。

「お前、何考えてるんだよ!バッカじゃないの!」

ナナミはケータイの向こう側のセイヤをいきなり怒鳴りつけた。

気持ちは私だって同じだ。

けれど……

ナナミは私にケータイを手渡した。

私はそれを受け取り、恐る恐るこの電話の向こう側のセイヤに喋りかけた。
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