溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「私が言うことではないと分かっていますが、どうか白埜さんを守ってください。彼女は私との記事がありましたから、記者もノーマークとは限りませんし……社長が一緒にいてくださるのでしたら、社としては安心しております」
椎茸の世話を終えて、一礼して社長室を出た。
私がいるときに、桃園さんと話し出さなくてもいいものを。
……どこまでも読めない。考えていることが見えにくくて困る。
葛城亜緒という人の魅力は、そういう一面でもあるのだろうけど、私は分かりやすく想いを見せてくれる桃園さんのような人のほうがあっている気がする。
感情が乱されるほどの恋をしたいと、いつからか思わなくなった。できるだけフラットに暮らしていたい。
桃園さんの束縛に似た想いの強さに、時々圧倒されたり、窮屈を覚えてしまうのも、久しぶりに相手の想いに触れる機会が多くなっているから。