溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「皆さん、今朝の話題はおそらく彼女と桃園社長のことでしょうけど」
「っ?!」
肩に腕を回されて、私は動きを止めた。
「白埜さんと桃園さんは、少し前に関係が終わっていると報告を受けていますので、くれぐれも記事に惑わされて、彼女を無駄に傷つけないようにしてくださいね」
それでは、と言って、背中を向けた社長の後を追う。
別れたなんて報告はした覚えがない。そんな勝手を許してはいけないと思った。
「余計なことをするなとでも言うのでしょう?悪いけど、少しも余計じゃないからね」
「どういう意味ですか」
ふっと笑顔を見せられて、張りつめていた心に隙が生まれた。
社長のそれは、本当に優しくて陽だまりのようで……。