溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「だけど、仕事じゃ割り切れないこともあったんだよ」
西日を斜めに背負い、穏やかに微笑む彼に視線を奪われた。
「あの人がいると、白埜さんが嬉しそうにするのが心底嫌だった。俺が何をしてもほぼ無反応だったのに、会うだけで可愛い笑顔を向けられてるのが羨ましかった。
俺が先に好きになったのに、どうして横取りされたんだろうって。
毎日一緒に働いてきたのも、ずっと見てきたのも俺なのに」
社長に対して、興味の欠片もないと言ってしまったあの日に戻りたい。
こんなに夢中になるなら、もっと言いかたがあったはずなのに。
彼の言葉で、予感が確信に変わっていく。それでも、私は自分の想いを出し惜しんだ。