溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「でも、最近少しくらいは俺を意識してくれるようになったって感じることもあって。……気のせいだったら、格好悪いんだけどね」
真剣な面持ちが照れ笑いに変わった彼と見つめ合う。
「手、出して」
言われるまま、差し出した手が彼の前で緊張する。
受けとめるように下に添えられた彼の手は、指が長くて綺麗だ。それに、大きくて頼もしい。
「……可愛い!」
彼がポケットから出した輝きを、日焼けの跡が消えた指に通された。
サファイアに見立てた青いプラスチックが煌めいて、思わず笑顔がこぼれて……。
「はぁー……やっと笑ってくれた」
今日ずっと緊張してたって、やっぱり気づかれてたんだ。心を見透かされたようで、途端に緊張が蘇り、指先まで痺れて冷えていく。
彼の表情も一気に緩んで、いつになく甘い笑顔をこぼした。