溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「なに?さっきから俺のこと見て、そんな顔をするのは意味があるの?」
「……どうして、いつだって助けるとか言うんですか?そんなに優しくするんですか?」
「千夏ちゃんは、何にでも理由が欲しいんだね」
火照った私の頬を撫でる彼の指に好きが募る。
そんなことはお構いなしで見つめられたら、自然と涙が滲んできてしまった。
好きで、好きで、仕方がないから。
どうしてこんなに好きなのかわからないから、彼に理由をつけてほしいのかもしれない。
「ちょっかい出したり、どうでもいいことで構ったり、笑ってほしいって思ったり、そばに置きたくなったり。
……千夏ちゃんを好きでいる、俺のワガママだよ」
髪をかき分け、耳元まで入ってきた彼の手に重ねる。
私より、彼の体温が高いのも好き。切れ長で冷たい瞳も、ふとした微笑みも。
あんなに興味がなかったのに、気づけば彼の虜になっていた。