溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~



 予約していたイタリアンは、オーガニック食材にこだわっているだけあって、店内は女性客が多い。



「前に告白してくださったのは冗談だったんですよね?その前から、雨賀さんとご関係があるんですから」

「まさか。伝わってなかったなら、今すぐでも告白しなおすけど?」

「だって……雨賀さんが」


 彼女は、どうして俺が告白してきたのか引っかかっているようだ。
 そりゃそうだよね。雨賀碧と記事になって、否定も肯定もしないまま、こうしてデートに誘いだしてるんだから。


「彼女とは、何の関係もないんです。例えるなら、他人以上友達未満」

「じゃあ、あの記事は」

「また好き勝手書かれただけ」


 あんな女、好きにならないよ。
 俺が好きなのは、千夏ちゃんだけ。俺のプロポーズを冗談と思っているだろうけど、いつかあれが本物だったって気づいてくれる時が来るのだろうか。


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