溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「分かりました。写真を変えましょう。特段大きな問題はないと思いますが、何かあってからじゃ困りますからね」
「……何か、と申しますと」
「白埜さんが会社を嫌になって辞めてしまうとか、俺が嫌われてしまうとか、そのあたりかなと」
私が、社長を好いているという前提でお話になられていませんか?
それ、間違ってますからね!
好きでも嫌いでもなくて、興味が全くないだけですから!
って、大きな声で言ってやりたいけれど、ここもグッと堪える。
「大丈夫ですよ、そういった個人の感情を仕事に持ち込むようなことはありませんので」
「では、引き続きよろしく頼みます。写真は適当に似た感じの写りのに変えてくださいね」
「かしこまりました。失礼いたします」
よし。これで私の平和は保たれる。
社長と鳥さんのせいで乱されてなるものか。