溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~

「本当に申し訳ありません。前回のことと言い、ご迷惑をおかけした上に、横野は全く謝罪をしなかったと聞きまして、次回から彼女は担当から外しますので」

「お気になさらないでください。写真は実際に葛城が気に入っていたものですから、大きな問題があるわけではないですし」

「……申し訳ありません。どうか今後も取材させていただけますよう、お願いいたします」

「もちろんです。葛城も楽しみにしているはずですので、どうぞよろしくお願いいたします」


 桃園社長は腰が低いのに、横野さんのあの威圧感は何なのだろうと思っていたが、単に葛城社長の近くにいる私が気に食わないだけだとしたら失笑ものだ。

 鳥さんが写っているからと、躍起になった私も。


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