溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「白埜さんは、どうして差し替えたかったんですか?」
……これは、事実を言うべきだろうか。
写真についてはあまり詳しくないけれど、あの1枚がいいものだったのは私にもわかる。どれほどの高評価だったのかは、たった今知ったとしても。
「横野さんをあまり責められないのは、私に原因があるからなんです」
「……原因?差し替えなかったのは、こちらの責任ですよ?」
「確かに、差し替え依頼をさせていただいて、ご対応くださらなかったという事実だけを見ればそうなんですが……実は、あの写真に写りこんでほしくなかったものがありまして」
「それは、差し止めたほうがいいですか?必要であれば、関係各所に連絡をして」
「大丈夫です。そんな大ごとにしてしまいかねなかったのも、私のせいなんです」
ハンズフリーにしてあった携帯を操作しようとしている桃園社長の手を押さえ、制止した。