溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
「この前、桃園社長とデートしてたでしょう?」
「なぜそれをご存じなんですか?」
「家で仕事の合間にテレビを観ていたら、中継のカメラに映っていましたよ。とても楽しそうにしていましたね」
「え?!」
「全国区デビューおめでとう、千夏ちゃん。桃園社長とはいつからおつき合いされていたんですか?もう結婚の話が出ているのでしたら、早めに教えてくださいね。桃園社長は経済力もあるし、方々に顔も利くし、将来安泰の結婚生活でしょう。仕事は辞めてほしくないけど、そういう生活環境でもないだろうから、無理強いはしませんよ」
矢継ぎ早に浴びせられた祝福がようやく止まった。
「おつき合いはしていません。ただ、先日謝罪でおいでになられた際にお誘いいただいたんです。1度はお断りしたんですが、写真の差し替えをしなかったからって、個人的にでもいいからお詫びをしたいとお申し出くださったので……」
「そうでしたか」
それまでの賑やかさはどこへやら、瞬間的に切り替わった社長の感情は読みにくい。