溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
広報部の自席に戻ると、綺麗に梱包された箱が届いていて、中から小さな箱を取り出す女性社員が賑やかにしていた。
「どうしたの、これは?」
「フラッグ出版さんから届いたんです。この手紙も入っていましたよ」
後輩から受け取った封筒を開けば、桃園社長からと分かる内容の文面があった。
「広報部の女性に日頃のお礼だなんて、さすが大手出版社は違うね」
「っていうか、これって白埜さんのデスクにあるのと同じじゃない?!」
早速化粧箱を開けた1人が見せたのは、確かに私のデスクを止まり木にしているスワロフスキーの鳥さんと同じだ。
慌てて携帯を手に、階下のレストラン街へ下りて電話を掛けた。
「桃園です」
「ブルーメゾンの白埜です。先日は素敵な時間をありがとうございました」
「こちらこそ。改まってお礼なんていいんですよ?」
「そういうわけにはいかないんです。先ほど、広報にお送りいただいた品が届きまして」
「あぁ、届いた?よかった。これでカモフラージュになるでしょう?葛城社長からではなく、うちの会社からもらったことにすればいいんですよ」