溺甘プレジデント~一途な社長の強引プロポーズ~
翌日、社屋には取材陣がやってきていて、広報も対応に追われた。
事実は確認しているが、プライベートのことは社としてコメントしかねると、呪文のように何度も口にして、掛かってくる電話を受け続けた。
「社長、なんで今回は否定しないんだろうね」
「事実だからじゃないの?」
「やっぱりミドリーヌと真剣なのかなぁ」
「その落ち込みかた、少しは自分にも可能性があるかもなんて思ってたからじゃないの?」
久々にランチを共にしている同期3人衆は、揃って重苦しい空気を背負っている。
「そんなにショック?」
「当たり前でしょ?そりゃ、千夏は桃園社長っていう最高スペックの彼氏がいるからいいよ」
「うちの社長が雨賀碧とつき合ってたとしても、それはそれでいいんじゃない?お似合いだってみんな言ってたわけだし」