呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
これで好きなときに声が聞ける。
ウキウキしながら仕事へ向かう。
私のなかではもう彼氏と彼女で。
今までのようにキチンとした言葉を交わさないまま始まった恋に、欲望のままに求め合って始まった事実も、その全てが大人の恋を表しているようで溺れていったんだ。
若かった過去の恋愛で言葉に固執していた自分はなんて子供だったんだろう。
そんなおまぬけな事さえ思っていた。
[今日は朝からありがとうございました]
[今日も遅くなりそうですか?私は今から帰ります]
仕事終わり、そんなラインメッセージを桜木さんに送る。
朝、連絡先交換をしてから始めて送るメッセージだった。
文字の後に手を振るウサギのスタンプもつけた。
子供っぽいって思われたかな。
絵文字とか、もっと使った方が良かったかな?
ドキドキしながら返信を待った。
帰り道、スーパーの中、ご飯を作りながらも、お風呂に入っているときも。
音に気付くように洗面所まで持ち込んだ。
音を最大にして。
何度確認しても、既読にすらなっていなかった。