呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
桜木さんとのお付き合いは。
一日に少しのメッセージを私が送る。
その日の内に返信が来たら明日は雨が降るんじゃないだろうかと言うほどレアなことで。
2、3日中に返信が来るのが常だった。
下手したら1週間開くこともあった。
それでも私は一日に一回はメッセージを送る。
2週間も立つと、疲れた顔をしてふらりと桜木さんがやって来る。
家に帰っても寝るだけの生活なのは分かっていたから、私はいそいそと彼の世話をする。
栄養面を考えた献立。
次の日の着替えを私の部屋に常備してもらい、お風呂の準備に部屋着の用意。
そして夜は桜木さんの腕に抱かれて眠りについた。
気がつけば、彼からの連絡を待つだけの生活になっていった。
いつ連絡が来ても会えるように、よほどの事が無い限り家にいるようにした。
長く続きすぎたそんな生活で、私の中から普通のお付き合いの定義が変わっていってしまった。