呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
それでも会いたい気持ちは日に日に増して。
初めのうちは、私だって頑張った。
メッセージだってこまめに送ったし、週末はデートにだって誘った。
毎週誘うなんてしつこい、なんて思われたくないから隔週で誘ってみたり。
色々考えていたんだ。
だけど、その願いは叶うこともなくことごとく断られていった。
実は会社の場所もはっきりとは言ってくれていなかった。
歯切れの悪い返事が多く、何度もしつこく聞けずに今に至る。
仕事の事も詳しいことは教えてくれないけれど、とても大きな仕事を受け持っていて。
それにかかりきりなこと。
小さなデザイン事務所だから事務や雑用の殆どを各自で賄わなければならないため、決まった時間に上がるどころか、決まった曜日に休むことも無い生活をしていること。
会話の節々から漏れる彼の仕事事情を知る度にもう気軽に誘える雰囲気は残っていなかった。
彼に聞きたいことも聞けなくなっていった。