呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。

『気を付けてよ!こんな時間に一人で出歩かない事!』

「うん。あのさ、ちょっとだけ愚痴ってもいい?」




最後だから。
これで終わりにするから。




『いいに決まってるでしょ!もっと早く吐き出してほしかったんだから』

「うん……ありがと。あのね、雄大の事なんだけど……」




始まりのあの日。
この時間にコンビニで会ったこと。
寂しかったこと。
悲しかったこと。
辛かったこと。

誕生日の次の日、雄大を見かけたこと。
朝早くから女の人と歩いていたこと。

コーヒーショップで雄大の同僚に会ったこと。
彼女を否定されたこと。

幼稚園の近くの公園に行ったこと。
前に見た女の人と雄大がマンションに入っていったこと。

さっき、怖くて雄大に電話をしてしまったこと。
仕事中で切られたこと。







もう、限界だったこと。






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