呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。
「どうした?ん、少し落ち着いたみたいだな。泣いたんだから、少しでも飲んで」
雄大が飲み物を入れて持ってきてくれた。
そのグラスには明らかにジュースが入れられていて。
雄大の部屋でジュース?
雄大が飲むの?
だって、こんなの飲んでるの見たことない。
じゃあ、他の人……?
たったこれだけの事でどす黒い感情が渦巻いてしまう。
あぁ、だから嫌なんだ。
こんな気持ちになりたくないのに。
テーブルに置かれたジュースを見て固まっていた私に気付き、雄大が慌てて説明する。
「おいっ、変なこと考えるなよ!これはお前用だからな。央が来たら飲めるように置いておいたやつだから」
………………私が来たら?
私たちは別れた筈で。
私の考えが分かったのか、ため息をつきながら言葉を続ける。
「俺は別れたつもりは無かった」
「…………意味が分からない」
「うん、だからちゃんと話そう?俺は央が、…………好きだよ」
徐々に真っ赤になっていく雄大に、目を見開いてしまった。