本当の君を好きになる




「お帰りー!!」





中から可愛らしい声が聞こえる。

そして、そのまま湊くんに抱きつく。

私は、口を開けたまま固まる。




「あ、瀬戸さん。俺が会わせたかったのはコイツ。」




すると、抱きついたまま可愛い顔がこちらを覗いてきた。

瞳が合って、私は胸をズキュンと撃ち抜かれてしまった。


「ほら、春哉(ハルヤ)。挨拶。」



「こ、こんにちは……!」



「こんにちはっ……!」




そこには、クリクリの目をした、可愛らしい男の子がいた。

湊くんにギュウッと抱きついて離れない。





「え、この子は湊くんの……お子さん?」



「冗談やめてくれる?弟だよ。」



「お、弟さんっ!?」



「春哉がずっとお姉ちゃんが欲しいって言ってたから、瀬戸さんが少しの間でもお姉ちゃんになってくれないかなー?って思って。」



「そ、そうだったの!?」



「だよな?春哉。」



「うんっ!お姉ちゃん遊ぼうっ!」




春哉くんは、そう言って私の手を握り、グイグイと引っ張る。


そのキラキラとした瞳、嬉しそうな笑顔に私は完全にやられてしまった。



な、なんて可愛いのっ……!!




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