本当の君を好きになる
春哉くんは、まだ小学生にもなっていないと聞かされ驚いた。
5歳らしい。
それでも、春哉くんは色んな遊びを知っていて、教えてくれた。
トランプ、オセロ、あやとり、テレビゲーム。
色んな事をしている内に、あっという間に日は暮れてしまった。
そして、絵本の読み聞かせをしている途中で、春哉くんはぐっすりと眠ってしまった。
「──あーあ。寝ちゃってるし。」
その事に気づいた湊くんが、春哉くんを見て呟く。
「久々にいっぱい遊んでもらって、嬉しかったんだろうね。」
「私も、久々にこういう遊びが出来て楽しかった!」
「そりゃあ瀬戸さんは子供だからね。」
「ちょっと!!」
「嘘だって!怒らないでよ。」
そう言って、湊くんは私の隣に座る。
そして、優しい顔で春哉くんの頭を撫でる。
普段とは違う、彼の一面に私はドキッとしてしまう。
「瀬戸さん、ありがとう。」
「え?」
「春哉にはきっと最高のクリスマスプレゼントになったと思う。」
「……あの……湊くん……?」
「ん?どうしたの?」
「……お父さんお母さんは……どうしてるの?」
恐る恐るそう尋ねる。湊くんの表情は曇ってしまった。