本当の君を好きになる
いつも控えめで、妹のような存在の凪沙。
本当に可愛くて、側にいると安心して……
でも、頼りがいがある。
いつも、私の事を助けてくれる。
私にとっては、本当にかけがえのない存在だ。
普段は、こんなに声を荒らげる事なんてない。
でも、私のために、震える手を押さえて、勇気を振り絞ってくれている。
それなのに、私は何も出来ない。
凪沙の、肩を持つことぐらいしか出来ない。
私は、いつ彼女の力になれただろうか?
いつ、彼女の事を救えただろうか?
助けられてばかりいる。
恥ずかしくて仕方がない。
こんな私は……こんな弱い私は……一体どうすれば良いのだろうか……?
「──はいはい。言いたいことは分かったよ。」
呆れたように声を出す、リーダーの女。
私と凪沙は、揃って彼女の事を睨み付けた。
「じゃあ、二人とも。こうしよう?私は幸坂くんを狙うから、桐谷くんは譲ってあげる。だから、2度と幸坂くんには近寄らないってここに約束して?」
「……え。」
「何言って──」
「──へー!それはそれは大歓迎ですよ!」