本当の君を好きになる

***



絶体絶命とはこの事を言うのでしょうか?



目の前で怖い顔をする直登に、私は冷や汗を垂らすばかり。




ギシッ……とベッドの軋む音が聞こえる。

それと同時に体はベッドに沈んでいく。

直登の重さと、怖さを感じながら、私は何も出来ないでいた。





「……可鈴。正直に言って欲しい。」




「……な、何……?」




「……桐谷と何かあったか……?」




「……へ?」






今日の直登は、やはりおかしいようだ。

多分、私を保健室に迎えに来た時からだ。



優しく抱き締めてくれた筈だったのに、急に突き放されて……でも、家に帰った瞬間私の部屋を訪ねてきて、押し倒されている。





「……な、何かって……?」




「……話そうとしないんだな。それなら……」





そう言って、直登が私のスカートに手を伸ばしたところで危機を感じ、私は大きな声で叫ぶ。






「わあああああ!!!!分かった分かった!!あの空き教室であったこと全部話せば良いんでしょ!?」






私がそう言うと、直登の手の動きはピタッと止まる。


そして、私の上を退くと、ベッドに腰かける。


私は、髪の毛やスカートの裾を直しながら、同じようにベッドに腰かける。





「……あのね、怒らないで聞いてよ……?」




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