本当の君を好きになる
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絶体絶命とはこの事を言うのでしょうか?
目の前で怖い顔をする直登に、私は冷や汗を垂らすばかり。
ギシッ……とベッドの軋む音が聞こえる。
それと同時に体はベッドに沈んでいく。
直登の重さと、怖さを感じながら、私は何も出来ないでいた。
「……可鈴。正直に言って欲しい。」
「……な、何……?」
「……桐谷と何かあったか……?」
「……へ?」
今日の直登は、やはりおかしいようだ。
多分、私を保健室に迎えに来た時からだ。
優しく抱き締めてくれた筈だったのに、急に突き放されて……でも、家に帰った瞬間私の部屋を訪ねてきて、押し倒されている。
「……な、何かって……?」
「……話そうとしないんだな。それなら……」
そう言って、直登が私のスカートに手を伸ばしたところで危機を感じ、私は大きな声で叫ぶ。
「わあああああ!!!!分かった分かった!!あの空き教室であったこと全部話せば良いんでしょ!?」
私がそう言うと、直登の手の動きはピタッと止まる。
そして、私の上を退くと、ベッドに腰かける。
私は、髪の毛やスカートの裾を直しながら、同じようにベッドに腰かける。
「……あのね、怒らないで聞いてよ……?」