本当の君を好きになる






***





直登は私の話を聞いて、それなりに納得したようだ。

そりゃ、あれだけ抱き締めてたら、香水の臭いもついちゃうよね。




とりあえず、何か飲み物でも持って来ようと思い、立ち上がろうとしたその瞬間、肩を押さえつけられる。



驚いて、彼の顔を見ると真剣な顔をしていた。



そのまま、後ろに倒れる体。


目の前いっぱいに映る、彼の綺麗な顔。





「……桐谷ばっかりズルい。」



「……え?」



「……俺のことも……抱き締めてよ。」





顔を赤くして、目をそらしながらそう言う直登。

私は愛しくなって、彼のことを思いきり抱き締めた。


二人の心音が心地よく重なり、体に響き渡る。






「あー、ダメ。もう限界。」






耳元で掠れた声が響く。






「このまま襲っても……良いよね?」






ドクンッ……!!



一層激しくなった心臓の音。







「……ばか。」







私は、そのまま直登に溺れていった──。




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