本当の君を好きになる







***






次の日。学校が終わると、すぐに家に帰った。


父とあの人の靴は無く、少し安心している自分がいた。




「……お、おかえり。」




あまりに早い帰宅に、祖母は驚いているようだった。

俺は辺りを見回して祖母に尋ねる。




「……ただいま。……春哉は?」



「春哉なら楓奈さんと出掛けてるけど……。」



「ちょうど良かった。……ばあちゃんに話したいことがあるんだ。」






俺の言葉に、祖母は少し緊張している様子だ。


大きく息を吐き、心を落ち着かせる。








「俺さ……進学するのやめる。」







「……え?」








長い沈黙の後、祖母は尋ねてくる。






「……どうして?」



「就職したいんだ。」



「で、でも、つい最近まであんなに勉強頑張って……三者懇談でも、国立大学狙えるって……一体何があったの?」






祖母は明らかに戸惑っているようだった。

急な話だ。

受け入れられないのは仕方がない。


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