本当の君を好きになる





***







「……はぁ。」





真っ暗な寝室に、自分のため息がむなしく響く。

今、一体何時なんだろう?……明日も学校あるのに。



すっかり暗闇になれた目で、自分の部屋をボーッと見回す。

そして、今日の出来事を振り返っていた。






瀬戸さんは俺を抱き締めて言った。




「もっと自分の思いを口にして発信するべきだ。」




「ちゃんと会話をするべきだ。」






考えてみれば、父と話したのも本当に久しぶりだった。

それなのに、急に叱られて……。


まあ、叱られることをしたのは俺自身だから仕方ないんだけどね。





それに、あの人があそこまで取り乱したことも気になる。

子育てしてないという言葉に過敏に反応していた。




もしかすると、俺は知らないことだらけなのかもしれない。




その知らない部分を知ってしまった瀬戸さんが、俺に向けて助言をしてくれたのかもしれない。




それなら俺がするべきことはたった一つ。




決意を新たに、俺は目を閉じた。



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