本当の君を好きになる
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「……はぁ。」
真っ暗な寝室に、自分のため息がむなしく響く。
今、一体何時なんだろう?……明日も学校あるのに。
すっかり暗闇になれた目で、自分の部屋をボーッと見回す。
そして、今日の出来事を振り返っていた。
瀬戸さんは俺を抱き締めて言った。
「もっと自分の思いを口にして発信するべきだ。」
「ちゃんと会話をするべきだ。」
考えてみれば、父と話したのも本当に久しぶりだった。
それなのに、急に叱られて……。
まあ、叱られることをしたのは俺自身だから仕方ないんだけどね。
それに、あの人があそこまで取り乱したことも気になる。
子育てしてないという言葉に過敏に反応していた。
もしかすると、俺は知らないことだらけなのかもしれない。
その知らない部分を知ってしまった瀬戸さんが、俺に向けて助言をしてくれたのかもしれない。
それなら俺がするべきことはたった一つ。
決意を新たに、俺は目を閉じた。