本当の君を好きになる
静かな教室に、チョークの軽快な音が響く。
一番伝えたかったことを黒板に記し、満足してチョークを置いた。
「──この教室、もう使えなくなるらしいな。」
突然教室の入り口から聞こえた声に驚き、慌ててその方向を見る。
「……な、直登。そうなの?」
「俺たちが色々と問題起こしたからな。……まあ、でもここには本当にお世話になったよ。」
「……そうだね。」
少ししんみりしながら、私は再び黒板を見る。
すると、直登も私の隣に立ち、そっと手を握ってきた。
「……やり残したこととか、もう無いか?」
「……はい?」