本当の君を好きになる
やり残したことがあるかどうかと言われれば……あるのかもしれない。
でも具体的に何かと問われれば、答えるのは難しい。
「……俺はさ、やり残したことだらけだと思う。」
「……へ?」
直登なら、やり残したことなんて無いって、はっきり答えるものだと思っていた。
私が呆気にとられているまま、彼は話を続ける。
「素の自分を出して学校生活を送れば良かったなとか、勉強ばかりにとらわれずに、もっと遊んでおけば良かったなぁとか、自分がやりたいと思ったことを、もっとやっておけば良かったなぁとか……。」
すると、彼は私の方を向く。
その真剣な眼差しにドキッとする。