こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
焦りながらバイクに乗り、振り返らないように発車させた。


──なんだこれ。


まじで意味わかんねぇ。

なにがわかんねぇって、軽く怖いと思ってる俺自身だ。


いや、怖いわけじゃねぇ。違う、違うんだ。


それなのに。


なんだこの恐怖に似た感覚。

違う意味で身の危険を感じる。


…ちくしょう。赤城らと久しぶりにやり合って少しすっきりしたってのに、あの女のせいで台無しだ。


あいつは何者なんだ。


あんな意味不明な人間、見たことねぇしこれ以上関わりたくもねぇ。

同じクラスとか、嘘だろ。冗談だろ。

女ってこんなもんなのか?


今までまともに女と関わったことがない俺は、想定することすらできないあいつの言動に、驚くほかなかった。

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