完璧な彼は、溺愛ダーリン
「嫌だ。今まで遠慮していたけど、もうするつもりないから」
私を抱き締める腕の力が強まった。
彼の香りに包まれる。
酔いなんてとっくに醒めてしまった。
「何で? 一緒にいた彼の事好きなの?」
「そういうわけじゃ……」
「じゃあ、今は俺と一緒にいて」
ハッキリとわかってしまったんだよ。
望くんと一緒にいると凄く楽しい。だけど、こんなに苦しくなったり、ドキドキしたりしない。
逃げたりなんてしない。気持ちを抑える必要がないから。
私の中で答えは出ていた。
――――私は葛木さんの事が、好きだって。
言葉にしたらこんなに簡単だ。
なのに、認められなくて、どうしても認めたくなくて、逃げ続けた。考えない様にしていた。
でも、無理だった。