完璧な彼は、溺愛ダーリン
「あまり変な事言わないでください。マスター」
「ふふ、孝平くんに怒られそうだから私はこれで黙っておこうかね」
「よくさ、勘違いされるんだけど俺別に普通だと思うんだけどな」
「……」
私は仕方ないよなあって思いながら、葛木さんを盗み見る。
こんだけ顔が整っていて、身長も高くてすらっとしていて、高収入みたいだし。
優しくて、爽やかなのに、強引で男らしいところもあって。
何をもって彼が普通と言っているのかはわからないけど、初見ではそうは思わないと思う。
「カンパイしよっか」
「あ、はい」
カンパイと言って、グラスをあわせる。
それから、葛木さんはグイッとグラスを呷った。
一気に半分近くまでなくなったお酒を見て、私は目を見張る。
「そんな一気に飲んで大丈夫ですか?」
「え? あ、うん。平気。ありがと。心配してくれているの?」
「そりゃそうですよ! 強くないって言っていたし」
「お酒飲んだら俺甘えるだけだから」
「え」
甘えるって。どんな風に?
一瞬、固まった私を見て葛木さんが口元を抑えるとおかしそうに笑った。