完璧な彼は、溺愛ダーリン
翌日、少し早めに起きた私は仕事の準備をした。
昨日帰宅してから、望くんと栞に連絡をした。
二人には自分の口からちゃんと話すからと。
望くんは【わかった】と連絡をくれたけど、栞から連絡はなかった。
既読にもならないから気付いていないのか、気付いていても返事をしないのかはわからない。
【最低!】その文字を見るだけで、胸がちくりと痛む。
うじうじしていてもしょうがない。
直接話そう。ちゃんと。
そう決めると、私は部屋を出た。
だけど、電車に乗っている間もずっと不安でいっぱいだった。
栞が怒る理由がわかるだけに、どう言えばいいのかがわからなかった。
何て言えばいいのだろう。
栞に何て言えば。
それだけが頭の中をぐるぐるとしている。
その時、“大丈夫!”という葛木さんの声がした気がしてハッとした。
大丈夫。そうだ。大丈夫。
根拠なんて何もないけれど。
それでも、大丈夫という葛木さんのその言葉は私の支えだった。