完璧な彼は、溺愛ダーリン
「――――私、葛木さんの事が好きです」
やっと、言えた。
言いたくて、ずっと言えなくて、我慢していた言葉。
もう言えないかもしれないと思っていた。
浅はかな私は栞を傷付けて、望くんを傷付けた。
後悔をたくさんした。もっと早く気付いていれば。認めていれば。
何度もそう思った。
だから、諦めようとした。
スーパーダーリンと呼ばれる彼を好きになるなんて思っていなかったから。
だって、現実的じゃない。
そんな白馬の王子様を待っているような夢見る少女でもないし。
そして、自分をそんな彼と結ばれるようなプリンセスだとも思っていないし。
なのに、好きだって気持ちはどんどんと大きくなって、全然消えてくれなくて、いつの間にか自分で制御出来なくなっていた。
栞や望くんへの罪悪感。それから自己嫌悪に何度も陥った。
それでも、ずっと葛木さんは私の事を好きだって言ってくれた。
私がこんなにふらふらとしていたのにも関わらずに。