完璧な彼は、溺愛ダーリン


「三石さんの前じゃ、カッコつけたいのにカッコつけられないや。
そんな俺でもいい?」

「はい、いいですよ」

「本当に? 俺、実際ダメダメだよ?」

「そうなんですか?」

「うん。今もドキドキしてしょうがないし。
このまま離したくないし、どうやって家に連れ帰ろうかなってずっと考えているし」

「えっ!?」


家!? って言いました?
口をぽかんと開けたまま葛木さんを見ると、ニッと白い歯を見せて笑った。


「一緒にいたいだけだからね?」

「あ、えっと」

「顔赤くなってる」


くくくっと喉を鳴らした彼は、私の手を取ると指を絡め合せる。恋人繋ぎだ。


「何もしない。だから、家に来てくれる?」


私がコクンと頷くと、葛木さんは破顔させ喜んだ。


迷う事はなかった。

だって何かあったとしても、葛木さんなら構わない。
きっと、彼なら優しくしてくれる。私を大事にしてくれる。
そう思ったから。
< 158 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop