完璧な彼は、溺愛ダーリン


【よかった。返信中々来ないから迷惑なのかと思っちゃった(笑)
送ってからずっとそわそわしちゃった。
メールありがとう。何て呼んだらいいですか?】


何て、呼んだら。
栞は睦実だ。加藤君は三石。
……あだ名だったら、むっちゃんとか、みっちゃんとか。むつとかもあったな。


【どう返そうかしばらく考えちゃって……(笑)
名前はむつみ、なので好きに呼んでください。
私は望さんでいいですか?】

【そうだったんだ。あ、敬語とかいらないからタメ口で。
それに、さんもいらない。望でいいよ。
日下は仕事の先輩後輩の延長線上でさん付けだけどさ。
俺は睦実ちゃんって呼ぶね。】


望。急に呼び捨てか。
……それはちょっとハードル高いかもしれない。


【それじゃ、遠慮なくタメ口で!
急に呼び捨ては気が引けちゃうから、望くんでもいいかな?】

【うん、おっけーだよ!
明日早いからもう寝るけど、起きたらメールしてもいい?】

【はい、喜んで。おやすみなさい。】



メールを終わらせてから時計を確認したら、いつの間にか一時間も経っていた。
嘘!? もうこんな時間なの?


少ししかメールしていないのに、あっという間に時間が過ぎてしまったな。

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