完璧な彼は、溺愛ダーリン


「えっと、その」


どう答えようかと思っている時に、

「失礼します」

と店員さんの声がして「はい!」と思っている以上に大きな声が出た。


すぐにカーテンが開き、店員さんがファーストドリンクの注文を尋ねる。
それに望くんが答えると、店員さんは復唱した後カーテンを閉めた。


「……」

「……」


この沈黙が長い。そう思っていると「ぷっ」と目の前から聞こえて私は驚いて顔を上げた。


「ははは、動揺し過ぎ。はい!って元気いっぱいに返事してて笑い堪えるの必死だったから」

「だ、だって! あれは仕方ないと思いますです」

「何それ。ますですって」

「もう、からかって!」

「ごめんごめん。だって急に睦実ちゃんが変な事聞くから。いじめてみた」


そう言ってぺろっと舌を出す彼はイタズラっ子のようだった。

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