完璧な彼は、溺愛ダーリン

「ど、どうしたの?」


動揺を隠す様に私はメニューに再度視線を落としながら尋ねる。
クスクス笑う声がしてから、

「ん、何も。嬉しそうだなって思ってさ」

そう言った。


「メニュー見て嬉しそうって食い意地張ってるみたいじゃない?」

「はは、そんな事ないよ。それに食べる女の子の方が俺は好き」

「さっきから思ってたんだけど、絶対に望くんモテるよね」

「え」


私の問いに望くんは目をぱちくりとさせた。

優しいし、気遣い出来るし。
それに見た目だって申し分ないと思う。


「いや、俺……全然モテないけどな」

「嘘だあ。だってさり気なく気遣ってくれてるし」

「そうかな。営業だからつい動いちゃうだけだよ。職業病」

「そうなの? でも、女の子は喜ぶと思う」

「へえ。その女の子の中に睦実ちゃんは入っているの?」

「え?」


少しだけ挑発する様な口調に、私は口ごもった。
茶化す様に口角を上げ微笑んだまま、「どうなの?」と更に尋ねて来る。
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