完璧な彼は、溺愛ダーリン
全然気付かなかったよ!?
驚きで口をパクパクとしていると、望くんは首を捻りながら答えた。
「んー、睦実ちゃんがお手洗い行っている時?」
「そ、そんな。支払うよ!」
「あはは。いいから。いらない」
「だって」
「料理は美味しかった?」
「え、うん。それはとっても」
突然の問いに戸惑いながらも、私は頷いた。
「楽しかった?」
「うん。すっごく」
「そ、ならそれで俺はじゅーぶん」
「……ありがとう、望くん。ご馳走様」
「はい、どういたしまして」
嬉しそうにはにかんだ望くん。
それから、時折私の様子を気にかけながら階段を上がって行く。
本当に優しいな、望くん。
私、彼となら絶対幸せになれると思う。前向きに考えてみよう。
彼の後ろ姿を見つめながら私はぽつりと思った。