強引部長の独占ジェラシー


「今度は川島ちゃんが企画したもののグッズ化させてよ〜」

「はい、ぜひ!一緒にやれるよう頑張ります」


私の言葉ににこっと笑顔を作った吉澤さんはこれからもよろしく、と言って握手を求めた。

握手を交わし、深々とお辞儀すると、私は吉澤さんの背中を見送る。


その後も久しぶりに会う人や日頃から取引を行っている営業担当さん、直接やり取りはないものの、うちの会社と深く関わりのある代表の人など、全ての人に挨拶を済ませた頃には、もうここに来て2時間が経過していた。


そろそろ部長を探さなくては……。

そう思って一度自分たちのブースに行き、部長の居場所を尋ねると、ついさっき会場を出て行くのを見た、と教えてくれた。


私は部長の後を追うように会場を出る。


入り口付近を探していた時、数十歩先の壁を一枚隔てたところで部長の後ろ姿を見つけた。


いた……。

声をかけようと数歩、歩いたところで、私の足ははた、と止まった。

それは私より先に部長に話しかけた人物がいたからだ。


「こんにちは、あなたも来てらしたんですね」

しかし、それだけではなかった。


ふわりと巻かれた髪に品のある服。少し釣り目がちであるが強い眼差しを持った目。

どこかで見たことがあった。

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