もしも、この世界を支配できるとしたら・・・
第一章:推理・サスペンス(笑)

始まりのこと

真っ暗な部屋に薄光なデスクライト。右手には、火のついたタバコ。左手首には無数のリストカットの後。話せば長くなるが君は聞いてくれるかい・・・。あれはそうよく晴れた夏前の日・・・


 「っって待てまてまてなんで作者の過去談になってんだよ!」


いや面白いかなって


 「お前の黒歴史とか誰も興味ないから。」


いや聞きたい人もいるかもよ?


 「お前より俺の紹介しろ。」


えー君の?よりによってないわ。君のが一番ないわ。


 「じゃあ、この物語書くなよ。お前バカなの?」


んなこといっていいのかな?童貞君


 「童貞言うな、バカ。もういい、自分でするわ。」


俺はどこにでもいそうな高校生。趣味は・・・そうだな、読書かな。特技もこれといってない。


 特技あるやん童貞って


 「バルスされたいのかな?」


おっほん。話を戻そう。これといって特徴もない僕だが


 何、僕って超ウけるんですけど


 「あん?お前一回殴らんと分からないらしいな。一回出て来いコノヤロー。」


ハイハイ。君には殴れませ~ん。乙で~す。


そう、僕には作者の声が聞こえる。


 「これってまず、物語なの?」


 そうだよ。今頃気づいたの?正確にはここからだけどね。


  「そっか。」


 なんか、反応薄いね?


  「別に、興味がないだけの話。」


 なんだ、つまんないの。


  「つまんなくてすいませんね。」


 まいいや、今日、誕生日の君に素敵なプレゼントを与えよう!


  「いえ、結構です。お母さんに知らない人から物もらうなって言われてますので。」


 じゃあ、楽しみにしててねーー


  「だからいらねーって言ってんだろうが。おい。おーい。ったく急に来て急にどっかいくやつだな。」


そう、僕は、自称“作者”というやつと会話できる。後はいたって普通の男子高校生だよ。

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