守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「あっちゃ~……左右に2本残っちゃった!」


1番難しいパターンが残り落ち込む私に山瀬さんは得意げに胸を張った。


「俺が倒しましょうか」

「え? 出来るんですか~?」


からかう様に見つめれば、自信満々に笑みを返される。


「……」

「ミサキさん……?」

「な、何でもないです! じゃあお願いします!」


大袈裟なくらいに山瀬さんから顔を背けてボールを差し出した。
少し不思議そうな顔をされるが満面な笑みでお礼を言われる。


「……」


自分の胸に手をあててそっと首を傾げた。
速まる鼓動が異変を表している。

山瀬さんのあの笑顔を見ると、胸がこう……。
締め付けられる様な……。


「行きますよ! ミサキさん!」

「は、はい!」


私が頷くのを確認して山瀬さんはボールを放った。
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