守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「どうせならもっと格好良いのがいいな~……」

「えー? 凄く似てるのに! んー……欲しいな……」


ケースに張り付く様にしていれば、急に山瀬さんは黙り込んでしまった。
顔を見上げれば何故か紅く染まっていて目も合わせてくれない。


「み、ミサキさんって……小悪魔ですね……」

「え?」

「な、何でもないです! じゃ、じゃあやってみますね!」

「ちょっ……どういう事ですか!?」


私の追及を無視しながら山瀬さんは100円玉を投入していた。

渋々と黙っていれば、アームがぬいぐるみを持ち上げていた。


「あっ!!」

「あー……駄目かぁ……もう1回……え?」


ぬいぐるみは途中で落ちた、はずだった。
しかしバウンドして落とす所へと見事に入ったのだ。


「な、何か凄いですね……山瀬さんって……」


カラオケといい、スポーツといい……。
ボーリングにゲームまで……。

何でもこなす山瀬さんに驚きを隠せなかった。
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