守りたい、不器用な人。~貴方と始める最後の恋~
「……見て見てミサキさん! また取れましたよ!」

「わぁー……凄い! これでもう5個目ですよ!?」


満面な笑みを浮かべて私に箱を突き出す山瀬さん。
彼はゲームの達人なのかもしれない。
だって、大きなお菓子を、短時間で5個も取る事に正解したんだもん。
しかも、みんな1回で。


「今日は調子いいみたいです! ミサキさん何か欲しいものありませんか!?
今日なら何でも取れる気がします!」

「んー……そうですね……あっ……」


ある所で視線が止まった。
そこには大きな白色の犬のぬいぐるみがある。
何故か無性に惹かれてゆっくりと歩き出した。


「あ、可愛いですね~! 欲しいんですか?」

「……」

「ミサキさん……?」


ぬいぐるみを見つめながら首を傾げる。
何かに似ている様な……。

そう思い隣を見上げれば山瀬さんと目が合った。


「あっ!」

「み、ミサキさん!?」

「この子! 山瀬さんにそっくり!!」

「へ!?」


誰かに似ていると思ったら山瀬さんだったんだ。
妙に納得をしていれば、山瀬さんが不満そうに口を尖らしていた。
< 115 / 297 >

この作品をシェア

pagetop