世界で1番綺麗な恋
出会い…あの日の事
あの日、ふわりと不思議な風が吹いた
何もなかった僕の中にすーっと
何かが入って来たんだ。

(ピピピ♪)スマホのアラームが鳴る
横になる僕の頭にスマホが落ちてくる。
飛び起きる僕は、肩を落とす、
『また同じだ…』
カーテンの隙間から射す太陽の光
部屋に転がる、空らのペットボトル
付けっ放しのテレビ
いつもと同じの光景だ。

この世界は何も変わらない。
変わる訳ない
政権が変わっても、代表が変わっても
世界は何1つ変わらない
僕の世界は何1つ……
テレビの中で、誰かが笑う
それを見ながら、いつものように
パンを頬張る。
同じことを繰り返し、家を出る。

会社までの道も、会社の中の光景も同じ
『おはようございます』
受付の女性の笑顔も挨拶の角度も
全てが同じだ。
帰り道の光景も、沈む夕日も
同じだ、ずっと同じだ。

〜そんな日々が続く〜
その中で僕は生きている。

いつもと変わらない昼下がり
僕は空を見上げて居た。
なんで?どうして?世の中ではそう語る

なんで、そうなるの?どうして、こうなの?
なんで、あの子なの?どうして、あなたなの?
なんで、涙は出るの?どうして、空は青いの?

そんな事どうでもいい、僕にはどうでも
人の恋も、涙の訳も、空の青さも
どうでもいい、興味もない。

涙なんて、いつから流してないだろ?
悲しいってなんだろ?
僕はいつからこうなったんだろ?

何もない何1つ変わらない世界で
僕は生きて居た。
あのページを見つけるまでは……
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