千日紅の咲く庭で
「どうせ、ちんちくりんとか言って笑うんでしょ?」
本当は嬉しいし、テンションだって上がっている。なのにまた、こういう時に限ってかわいげのない私が顔を出してしまう。
「笑うわけないだろ」
「でも、せっかく写真撮るなら美容室だって行きたいし、エステにだって…」
岳が眉間に皺を寄せていることなんて分かっているのに、私はぶつくさと呟いた。
「もう予約してるからな」
「えっ、何で勝手なことするの?」
あまりの岳の強引さに声をあげると、岳は私の反応なんて予想通りとでもいうようにして笑った。
「こうでもしないと、花梨のことだからドレス着ないんじゃないかって思ったから」
あぁ、その端正な顔を崩して笑うのは止めてください。
そう願うほどに色気ダダ漏れの岳の笑顔に私は弱い。何も言えなくなるじゃん。
でもね、岳。
私は招待できる人なんていない結婚式がやりたくないだけで、ドレスは着てみたかったんだ。
だからね、本当はテンションだって上がっているし、嬉しくて仕方ない。
ありがとね、岳。
素直にそう言えたらよかったんだけど。
「わかった」
そっけない態度で返事をした私のおでこに岳は啄むようなキスを落とした。
本当は嬉しいし、テンションだって上がっている。なのにまた、こういう時に限ってかわいげのない私が顔を出してしまう。
「笑うわけないだろ」
「でも、せっかく写真撮るなら美容室だって行きたいし、エステにだって…」
岳が眉間に皺を寄せていることなんて分かっているのに、私はぶつくさと呟いた。
「もう予約してるからな」
「えっ、何で勝手なことするの?」
あまりの岳の強引さに声をあげると、岳は私の反応なんて予想通りとでもいうようにして笑った。
「こうでもしないと、花梨のことだからドレス着ないんじゃないかって思ったから」
あぁ、その端正な顔を崩して笑うのは止めてください。
そう願うほどに色気ダダ漏れの岳の笑顔に私は弱い。何も言えなくなるじゃん。
でもね、岳。
私は招待できる人なんていない結婚式がやりたくないだけで、ドレスは着てみたかったんだ。
だからね、本当はテンションだって上がっているし、嬉しくて仕方ない。
ありがとね、岳。
素直にそう言えたらよかったんだけど。
「わかった」
そっけない態度で返事をした私のおでこに岳は啄むようなキスを落とした。