千日紅の咲く庭で
「仕方ないから、メイク直しましょ。」

2人にどうにか言葉を紡いで説明し終えると、小雪ちゃんも少し瞳を潤ませながら、結婚式の前にメイクを直すためにブライズルームへ連れ戻った。


「じゃあ、俺会場に先に言っているから。花梨はメイク直したら会場においで。バージンロードしっかり歩けよ」


えっ、私バージンロード歩くの?

そそくさとブライズルームを後にした岳の背中を鏡越しに見送り、一人でバージンロードを歩かないといけないのかと思うと、大きなため息が出てしまった。


「もしかして、花梨さん。バージンロードを一人で歩くなんてこと考えてませんか?」

ブライズルームの出入り口のドアの近くに立っていた小雪ちゃんは、鏡越しに可笑しそうに微笑んでいる。

「違うの?」

私が小雪ちゃんに小さく尋ねると、小雪ちゃんは私を安心させるような満開の笑顔で大きく頷いた。

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